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絶版文庫三重奏 [読んだ本]

近藤健児、田村道美、中島泉/著 青弓社/発行 
2000年9月15日 第1版第1刷発行
ISBN: 4-7872-9143-2
定価: 1600円+税
四六判 p.272
川西市立中央図書館/所蔵

文庫本を愛する3人の著者によるエッセイ。
前半は海外小説の日本語約文庫の紹介。
後半はそれぞれの研究結果を載せています。

興味があったのは戦時中の奥付についてです。
以前、価格に(停)の文字が付いた本を見たことがあり、
(カッコは実際は◯です)戦時中の停止価格なのは知って
いたのですが、それについて詳しく載っていました。

(停)の印字は1940年6月24日以降に発行された雑誌や
単行本に義務付けられました。

岩波文庫では1943年12月27日からはそれに代わって
許可価格を示す(許)の印字が付けられ、1945年の9月
まで続いたようです。

その他にも色々な文言の印字が義務付けられ、
当時の重苦しい出版界を彷彿とさせます。
タグ:書誌学
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