閏月 [科学]
先日、朝日新聞に旧暦2033年問題の事が書いてありました。
旧暦は太陰太陽歴である天保暦で、天球上の太陽の位置を
24分割し12の節気と中気を配置し、朔日を1日として中気を
含まない月を閏月とすることで暦のズレを調節しています。
今では公的には使わない暦法ですが、日本の季節や行事
と合っており、冠婚葬祭にも使われる便利な暦です。閏月
などという面倒なものが無かったらグレゴリオ暦から戻して
欲しいくらいです。(^^;
ところが西暦2033年は中気が2つ入る月が2つ、1つも入らない
月が3つもあり、天保暦の規則どおり秋分のある月を8月、
冬至のある月を11月とすると間に1月しか入らず9月と10月
のどちらかが消えてしまいます。
ちなみに中国の旧暦では冬至以降、最初に中気を含まない
月を閏月とする単純なものなので、このような問題は生じま
せん。
暦は農作業に直結し、昔は国家の重要な役割でした。私的
な暦法を国が大っぴらに決めるのは問題があるかも知れま
せんが、国立天文台などが2033年問題の解決を指導される
のが良いのではないでしょうか。
旧暦は太陰太陽歴である天保暦で、天球上の太陽の位置を
24分割し12の節気と中気を配置し、朔日を1日として中気を
含まない月を閏月とすることで暦のズレを調節しています。
今では公的には使わない暦法ですが、日本の季節や行事
と合っており、冠婚葬祭にも使われる便利な暦です。閏月
などという面倒なものが無かったらグレゴリオ暦から戻して
欲しいくらいです。(^^;
ところが西暦2033年は中気が2つ入る月が2つ、1つも入らない
月が3つもあり、天保暦の規則どおり秋分のある月を8月、
冬至のある月を11月とすると間に1月しか入らず9月と10月
のどちらかが消えてしまいます。
ちなみに中国の旧暦では冬至以降、最初に中気を含まない
月を閏月とする単純なものなので、このような問題は生じま
せん。
暦は農作業に直結し、昔は国家の重要な役割でした。私的
な暦法を国が大っぴらに決めるのは問題があるかも知れま
せんが、国立天文台などが2033年問題の解決を指導される
のが良いのではないでしょうか。
重力波の発見 [科学]
神岡の地下で重力波を検出するためKAGURAを建造中という話題は、
メルマガなどで何度か触れましたが、なんとアメリカの重力波望遠鏡LIGO
が一足先に重力波の直接観測に成功しました。
LIGOはKAGURAと同じくレーザー光線をハーフミラーで直角に二分して、
その光路差を図るレーザー干渉計で、その原理はエーテルの存在を否定
したマイケルソン・モーレーの実験で使われた装置と全く同じです。
エーテル否定により大混乱に陥った物理学をアインシュタインが特殊相対性理論
によって救ったあと、より応用範囲の広い一般相対性理論を元に重力波の存在
を予言しました。
重力波とは電荷や磁荷に変化があると電磁波が発生して空間を伝わって行くように、
物質の質量が変化すると重力場に波が発生して伝わっていく現象です。
しかし実験結果の後付けとも言える特殊相対性理論と違い、重力場の存在を元に
古典力学も吸収してしまおうという一般相対性理論は実験による検証も難しく、
多くの批判に晒され、対抗する理論も数多く作られました。
その後、天体観測などにより一般相対性理論の正しさを示す証拠が次々と見つかり
ましたが、重力波だけは空間を測る物差しそのものが影響を受けて測定できないため
なかなか発見できませんでした。
1974年に連星パルサーの観測によって重力波の存在が間接的に実証され、研究者に
ノーベル物理学賞が与えられました。その後各国が重力波の直接検出を競っていいた
のですが、ついにアメリカが最初に発見しました。
KAGURAは一歩出遅れてしまった感じですが、今回の実験結果の検証や他国の装置
との共同運用による、より精度の高い観測に活躍されることを期待しています。
単純な構造の実験装置が古い理論の破壊と新しい理論(100年も前に作られましたが)
の実証の両方に活躍するのは何か因縁のあるような不思議な感じがします。
メルマガなどで何度か触れましたが、なんとアメリカの重力波望遠鏡LIGO
が一足先に重力波の直接観測に成功しました。
LIGOはKAGURAと同じくレーザー光線をハーフミラーで直角に二分して、
その光路差を図るレーザー干渉計で、その原理はエーテルの存在を否定
したマイケルソン・モーレーの実験で使われた装置と全く同じです。
エーテル否定により大混乱に陥った物理学をアインシュタインが特殊相対性理論
によって救ったあと、より応用範囲の広い一般相対性理論を元に重力波の存在
を予言しました。
重力波とは電荷や磁荷に変化があると電磁波が発生して空間を伝わって行くように、
物質の質量が変化すると重力場に波が発生して伝わっていく現象です。
しかし実験結果の後付けとも言える特殊相対性理論と違い、重力場の存在を元に
古典力学も吸収してしまおうという一般相対性理論は実験による検証も難しく、
多くの批判に晒され、対抗する理論も数多く作られました。
その後、天体観測などにより一般相対性理論の正しさを示す証拠が次々と見つかり
ましたが、重力波だけは空間を測る物差しそのものが影響を受けて測定できないため
なかなか発見できませんでした。
1974年に連星パルサーの観測によって重力波の存在が間接的に実証され、研究者に
ノーベル物理学賞が与えられました。その後各国が重力波の直接検出を競っていいた
のですが、ついにアメリカが最初に発見しました。
KAGURAは一歩出遅れてしまった感じですが、今回の実験結果の検証や他国の装置
との共同運用による、より精度の高い観測に活躍されることを期待しています。
単純な構造の実験装置が古い理論の破壊と新しい理論(100年も前に作られましたが)
の実証の両方に活躍するのは何か因縁のあるような不思議な感じがします。
桜島 [科学]
桜島が数日以内に大規模な噴火をする恐れが出てきました。
1日から7日の山体膨張は2006年以降最大で、12〜13年の
比較的規模が大きかった噴火の直前の2〜3倍になりました。
地下のマグマの量から大正噴火のような大噴火とはならない
ようですが、気象台は噴石や火砕流に注意するよう呼びかけて
います。
桜島は姶良カルデラの外輪山なのですが、マグマだまりは
分かれているので、「破局噴火」とは関係無さそうです。
姶良カルデラ周辺は年に1.3mmずつ上昇しており、
遠い未来には破局噴火を行うものと思われます。
1日から7日の山体膨張は2006年以降最大で、12〜13年の
比較的規模が大きかった噴火の直前の2〜3倍になりました。
地下のマグマの量から大正噴火のような大噴火とはならない
ようですが、気象台は噴石や火砕流に注意するよう呼びかけて
います。
桜島は姶良カルデラの外輪山なのですが、マグマだまりは
分かれているので、「破局噴火」とは関係無さそうです。
姶良カルデラ周辺は年に1.3mmずつ上昇しており、
遠い未来には破局噴火を行うものと思われます。
タグ:災害
雨の多い12月 [科学]
ここ数日の猛烈な寒さはやっと収まりましたが、
またもや雨が降り出しました。
17日ほどではなさそうですが、またまた低気圧が
発達して風が強くなりそうです。
赤壁の戦いでもわかる通り、冬至頃はよく荒れる
のですが、今年の12月は特に雨が多い気がします。
またもや雨が降り出しました。
17日ほどではなさそうですが、またまた低気圧が
発達して風が強くなりそうです。
赤壁の戦いでもわかる通り、冬至頃はよく荒れる
のですが、今年の12月は特に雨が多い気がします。
タグ:天気